メニュー

糖尿病内科

500万年前に人類誕生から飢餓との闘いの歴史があり、安定した食料を得られるようになったのはここ100年以内です。

そのため私達の体は、血糖を下げるより上げる必要があり、血糖を上げるホルモンはグルカゴンやコルチゾール、アドレナリン、成長ホルモンなど数種類ありますが、下げるホルモンはインスリンのみです。

食事をすると一時的に血糖が高くなりますが、インスリンの働きにより時間ともに戻ります。

炭水化物は、血液中のブドウ糖となり、全身へ運ばれ、膵臓から分泌されるインスリンの働きで細胞内に取り込まれ、エネルギーを得て生きていますが、余ったブドウ糖は脂肪や肝臓に貯蔵されます。

絶食状態が続いても血糖を上げるホルモンの働きにより、糖は血液中に放出され、血糖値は一定範囲内に保たれています。

2型糖尿病

生活習慣の乱れなどからインスリンの分泌が増えて内臓脂肪が蓄積され続けていると、細胞内にブドウ糖が取り込まれ難くなり、高血糖となります。この状態は、インスリン抵抗性と呼ばれており、この状態が続くとインスリン分泌も減ってきてしまい更に高血糖が悪化します。

2型糖尿病になりやすい人

肥満症、高血圧症、脂質異常症、肉親に糖尿病の人がいる、食事が偏食・不規則、間食が多い、アルコール摂取過多、運動不足、睡眠不足

検査

  • 空腹時血糖
  • 75gOGTT
  • HbA1c
  • 尿検査
  • 眼底検査
  • 腹部超音波検査
  • CT検査 などは必要に応じて行います

治療

食事療法・運動療法の生活習慣の改善が主です。(食事療法)三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)をバランス良く摂り、ゆっくり嚙んで食べるようにします。(運動療法)日常生活に取り込む事が大切です。食後30分後にウォーキングやランニングなどの有酸素運動とスクワットなどの筋力トレーニングを併せて行うと効果的です。
(薬物治療)内服薬やインスリン注射を使います。

1型糖尿病

糖尿病全体の約5%であり、膵臓からのインスリンを作る細胞が破壊され、インスリン分泌が著しく低下・不足している状態で起こります。この細胞の破壊のはっきりとした原因は、不明ですが、ウィルス感染などから免疫機能異常が起こり、引き起こされると推測されています。幼少期~若年者に発病する事が多いですが、高齢化社会において高齢者でも緩徐に発症する場合も認められるようになってきました。

治療

インスリン注射(強化インスリン療法)が主になります。血糖コントロールが悪く、肥満がある場合には、SGLT2阻害薬も適応となっていますが、低血糖やケトアシドーシスに注意が必要です。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME