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リウマチ性多発筋痛症

リウマチ性多発筋痛症とは?

肩、腰周囲の筋肉痛を起こし、血液検査で炎症反応(CRP高値、血沈亢進)を認め、立ち上がりや歩行が困難となり、放っておくと寝たきりにもなる自己免疫疾患です。発症時の平均年齢は、65歳くらいであり、男女比は1:2とやや女性に多くみられます。「リウマチ」という名称がついていますが、「慢性関節リウマチ」とは別の病気です。

症状

発熱、食欲低下、体重減少、抑うつ症状を認めます。朝に手のこわばりや関節痛がみられ、両側の肩、首、腰、臀部、大腿などに痛みやこわばりも認め、初期から半数以上のひとに肩周囲の痛みが出現します。「両肩が上がらなくなり、両肩から上腕にかけて、大腿に筋肉痛のような痛みが出てきて、朝起きてから立ち上がるまでの時間を要する」といった症状がみられる事があります。約20%のひとに頭のこめかみ付近の側頭動脈に炎症が起こり、頭痛や食べている時に顎の痛みや疲れといった症状(顎跛行)を認める事があります。側頭動脈炎の合併を認めた場合には、失明する可能性があるため早急に治療が必要となります。

治療

ステロイド薬により、症状の改善が速やかに認められる事が多く、ステロイド薬の劇的な効果が期待されます。しかし、薬をすぐに中断すると再発する事が多く、慎重に症状をみながら薬の減量をおこなわなければなりません。

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